WORKS / EXHIBITION
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knit shoes
「靴を編む」という着想を基に素材探しと編みの構造を再考するところからOCTOBER & MARCHの活動は始まりました。
履物として機能させる為に通常編み物では使用しない紐に辿り着き、何通りも編み方を試し、通常平面を編むには用いない方法を採用しました。
毛羽立ちが無い為、立体感のある編み目の波が際立ち、リズミカルな質感を生み出しています。
素材の特性×編み方によって全く異なる機能や質感が生まれるという編み物の汎用性と、完全では無いけれど安定しているという柔らかな仕組みに惹かれました。
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at FREE PARK / May.2025
Tangled block vase/tapestry
4本取りのコードをくさり状に編んで1本のコードに仕立てている際、コードの特性上どうしてもねじれが生じ絡まってしまい、最初は直していたのですが絡まりごと編んでみることにしました。
その絡まりコードを使って編みたてると編み目から紐がランダムにはみ出し、絵具をぐちゃぐちゃに混ぜたような無秩序さが出ます。
絡まりという無秩序を編み目という秩序に組み込むことで調和しています。
帯状に編み、巻くことで重くなり安定感があるため、糸くずのブロックのようなイメージで花器に仕立てました。
タペストリーは壁に掛けても形を保てるようタイトに編み上げており、整列した編み目の上を線が絡まりあいながら飛び出しています。
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"WOVEN POT" at Cont /June.2024
新しい機能や風合いが出ることを期待しながら、様々な太さのコードを組み合わせる中で見つけた、「Tightening Rope」。
自立する硬さを保ちつつ柔らかな壺に編立てました。
細いコードがうねうねと伝う様子は静物に命を与えているようで、意思を持って空間を緩めてくれているような、包容力のある造形になりました。
同じ部屋でGRID VASEも並べ、共に格子状の構造でありながら繊細な線と肉厚な線の対比は空間に心地よいリズムを生んでいました。
また、「Loose chain」と名付けたゆるい鎖の連続と重複仕立てによる茶道具用の仕覆も作成しました。
細く頑丈なポリエステルコードを空気も編みこむように筒状に編み連ねたものを2重又は3重に重ねています。
もやで茶碗を包み込んでいるような、従来の仕覆とは異なる形ながら、緩衝材としての機能を満たしており、伝統を現代へとつなぐ入れ物です。
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at 酢橘堂 /March.2023
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仕覆
茶道具における茶巾筒用の仕覆。
茶巾筒に描かれた動物たちを乗せる気球のようなイメージで、顔が見えるよう編み目を調整しました。
下半分は茶巾筒を取り出した際にも自立するようエッジをつけ、陶器の柄のように見える裏面を表側に見せる仕様にしました。
通常仕覆は更紗などの名物裂や絹糸のマクラメ編みによって作成されますが、今回用いたコードは水にも強いため、機能も満たしつつ茶器との調和も保つ新しい仕覆の提案となりました。
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SICF /September.2021
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for Jens
a collaboration with
contemporary clothing rebel "Jens".
knit docking booty,attachment belt,knit socks.